July 13, 2011

丹沢 岳ノ台から三ノ塔歩き

今月末には、富士山へ行く予定がある。
それにしては山歩きをさぼっていたので、ちょっと慣らしておかねば。
ということで、丹沢へ行ってきた。
表尾根の縦走は2年前に、岳ノ台は去年行っている。
今年は鍋割山かなとも思ったが、この暑さなのでせっかく行っても鍋焼きうどんを食べられないのがもったいない。

というわけで、ふたたび岳ノ台へ。

友人夫妻(富士山へもご一緒する)と、私の大学時代の先輩女子で山にはまっている方と、全部で4名。
先輩は翌日から北岳目指して出発するというタフネスぶり。

さて、朝、ヤビツ峠まではバス。
毎度のことながら、峠アタックしているローディを車窓から観察してしまう。
お、クロスバイクがいるな、と思ったらシボレーの自転車。よく登ってくるなぁ。
LEGONジャージを着た人が下っていった。もう一本上るのかな(笑)

いつもヤビコーラを飲む売店の左から階段を登って、トレッキング開始。

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ちょいと斜度のきつい階段を登り、心拍を上げながら登山道へ。
いい具合に木陰が続くので、カンカン照りの日でも少しは快適だ。

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菩提峠で、私には絶対にできないハンググライダーの発進台を見物。

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この人たち、あとで三ノ塔の上空から手を振ってくれた。

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発進台。この端から向こうをのぞき込むとお尻が冷えます。

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日本武尊が立ち寄ったと言われている場所を過ぎ、二ノ塔~三ノ塔へ。
道中、たくさんのトレイルランナーとすれ違う。
秋になったら走りに来てみようか。

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尾根道から見る山々の連なり。風が吹き渡り、汗が一瞬だが引く。
こんな風景を見られるから、山に登ってるんだな、きっと。

三ノ塔でお昼を食べ、下山道へ。三ノ塔尾根をずっと下っていく。
階段が多い。斜度がある程度きついから、階段の方が歩きやすいのかもしれないが。
大腿四頭筋が震え始めた。
こりゃ2日後に階段を下りるときは泣くだろな。

大倉へ、風の吊り端を渡って行き、バスで渋沢へ。

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駆け足で通り過ぎていった梅雨を恨むかのように、あじさいが咲き誇る。

この暑さだから、烏尾山まで行かなくて正解だったかもしれない。
ハイドレーションに2L入れてあったが、帰ってから見てみると、2/3くらいの消費だった。
500mLペットボトル3本分か。そんなに多くはないのかも。

さあ、月末は富士山。今年は徹夜登山予定だから、往路はそれほど暑さに悩まされずにすむだろう。
下りは須走口までの砂走り。あそこは岩がゴロゴロと埋まっていて、走りにくいんだよなぁ。

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October 23, 2010

高尾山に行ってみた

実は今まで行ったことがなかったのである、高尾山。
家からちょいと遠いということと、ここのところの人気赤丸急上昇で大変な混雑と聞いていたからだ。
でも、山関係の制作物に関わってるし、一度は行っておかなきゃと思っていた。
ま、富士山に行っておかなきゃと思うのと同根かもしれない。

ちょうど、学生時代の先輩方とひょんなきっかけで行くことになった。
うちお一人が、私が関わっている山の情報紙「guddei」をお読みになって
名前を発見してくれたがきっかけだった。
で、よくご一緒している別の先輩なども誘ってくれて、高尾山行きとなった。

こういうのは、嬉しい。自分の仕事が人の目に留まるということだから。
しかも、その先輩というのは女性だし……(笑)

そんなこんなで、みんなの予定が合う平日に決行ということになった。

高尾山口に到着したのが9時過ぎ。
曇り気味だが、雨は落ちてきていない。
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今日のコースは、登りは1号路、下りは稲荷山からということだそうだ。
地図を見て確認。
いろいろとルートはあるのだな。

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1号路はなんだかずっと舗装路。関係者や工事の車も行き来する。
でもゆるりとした勾配で、お手々つないだカップルも多い。ちっ。

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途中、見晴らしのいいところへ出た。
晴れていれば東京が一望なのだそうだ。
山ガール的な格好をした(でも、着ているものは決して山用ではない)数人が、
わーざんねーん、と声を上げている。

その近くには、夏に大人気だったと聞く「ビアマウント」が。
今は「むささびカフェ」とかいうのをやっているようだ。
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見晴らしよさそう。

そうこうするうちに薬王院へ到着。
天狗がいたり、飯縄権現と書いてあったり、聖者が悟りを開いたようなフィギュア(?)も掘ってあったりと、
昔のテーマパークという感じ。

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そこからすぐに山頂。開けた展望スポットがあるが、やはり曇っていて何も見えない。

ここらでお昼かなと思ったのだが、大きな誤算。
遠足の子供たちで周囲は満員だったのだ。
シーズンだから仕方がない。

で、山頂から陣馬山方面へ歩いたところにある「一丁平」へ行くことにした。
道はやや険しくなったが、これが正解。
人もまばらで、ピクニックテーブルにも陣取ることができた。

今日のお昼は、「鍋」。
それぞれが1人分ずつの食材を持ち寄り、大きめの鍋でグツグツやろうという趣向だ。
先輩の一人が、紙パック入りのワインを持ってきてくれた。
イタリア製で、これはお洒落。
山歩き中はできるだけアルコールを飲まないようにしているのだが、
今日は特別。少しだけいただくことにした。

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薬味や調味料もあれこれ持ち寄り。

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〆にはうどんを用意してみた。

長目のランチ休憩を終え、ほろっとした気分で歩き再開。

帰路の稲荷山コースは、適度なアップダウンがあるシングルトラック。
そんなにきつくはないので、トレイルランニングには最適だろう。
走りたくなってきたのはワインのせいかもしれないが。

そして、その先には食事をした後としては強烈なインパクトが待っていた。
巨大ミミズの出現だ。
ミミズってやつはここまで大きくなるものなのか。
ふだん目にする連中とは、種類が違うのか。
ともかく、携帯と並べて大きさを実感してみた。

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30cm以上はあるかな。身体はもっと伸びそうだから、さらに長くなるか。
後で調べてみたら、6mを超える巨大ミミズも今まで見つかっているという。
じっと見ていると気分が悪くなってくるので、歩きを再々開。

ややあって、展望台に着く。
八王子市内が一望できるスポットだ。
少し雲が切れてきたので、街並みも確認できた。

またその後もすらすらっと歩き、長い階段を下って下山。
お昼や休憩を長目に取ったのでもう暗くなりかけていた。
記念写真のシャッター押しを頼んだ女性2人連れは、これから登ると言っていた。
もう暗くなるのに、と思ったが、「ライト持ってますから」と明るく答えて足どり軽く去って行った。

むささびウォッチもできる山だから、それ目当てでナイトハイクも面白そうだ。

名物のとろろそばをいただき、解散。

いわゆる中高年と呼ばれるご婦人方とご一緒したのだが、
みなさん山登りにはとても熱心。
登山スクールに入って、目指すは劔岳という方もいた。
すごいなぁ。
この熱意が山ブームの底にあり、その上にファッションから入る山ガールが乗っている。
年かさの人たちが山から去ると、カラフルなスタイルはすぐに熱を失いそうだ。
後に残るのは、色褪せた山屋の皮算用だけ。
そんなことになっては、絶対いけない。
みんなをあったかく迎えてあげよう。
高尾山をとっかかりに、まだまだ奥の方まで山は続いているんだから。

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September 15, 2010

三浦アルプスで、クモの巣と戦う

9月半ば、三浦半島の低山を歩きに行った。
仕事である。
12月に発行する、山の情報紙「guddei」の取材だ。
冬の山は、雪山だけじゃない。地元の「アルプス」にも足を向けてみよう、という企画。
全国に「ご当地アルプス」はたくさんある。
ここ三浦アルプスは、首都圏でも割りと知られた存在だろう。
逗子~葉山~横須賀にかけての二子山とその周辺を指す。

昔から歩かれているエリアなので、いくつもルートがある。
だから枝道がたくさんあって、迷いやすいという難点もある。
いくつかのブログにも、その点は指摘されている。
が、このエリアだと道迷いをしても、どこかしらの町には下りることができるから安心ではある。
下りてからキョロキョロして、地元の人に「ここはどこでしょう」と訊かなければならないが。

今日は全部で3人のパーティ。何回かここを歩いている私がルートを決め、先導することになっている。
今回のルートは、それらをつなぎ合わせて割りと長い距離を取った。
東逗子から田浦への分岐を過ぎて南尾根というところへ出て、ずっと尾根道を行く。

最後は葉山の仙元山から街中へ下りる。

9時半過ぎにJR東逗子駅に集合。9時50分に出発。
道路を渡って小学校の裏から登山道に入る。

すでに相当暑い。今年は特に残暑がいつまでも去らない。
掲載は冬号だから、写真に写る人は半袖というわけにはいかない。
ところどころで立ち止まって撮影するときは、ジャケットを着てもらった。
それがまたつらそうだ。
仕方ないのだけれど。

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バックの深い緑は、どうにもならないね。

暑い時期の低山は、登山道が伸び放題の草で塞がれていることが多い。
そして、秋の声を聞くとその道の中空をさらにクモの巣が塞ぐ。
こんな残暑の中、歩く人も少ないから、そのクモの巣は十重二十重に行く手を阻む。
うっかりすると、顔全体に被さってしまう。
巣の主は、ジョロウグモ。かなり大きい。
向こうも慌てて逃げるから、顔にくっつくことはないが、気分はよくない。
落ちていた木の枝をくるくると回し、露払いならぬクモの巣払いをしながら行く。

古くから往来としても使われてきた登山道だから、ところどころに石彫りの観音様がある。
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馬の頭を戴いた観音像ということは、荷駄もここを行き来したのだろうか。

道脇の草の切れ目から、ところどころ海が見える。

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八景島シーパラダイスも遠望。わが家の方向だ。

乳頭山(ちちがしらやま)で、5~6人の中高年グループが昼食を摂っていた。
そこを過ぎ、30分ほど行くと高圧線の鉄塔が屹立している。
下に入って見上げると、何とも現代アートだ。
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見下ろすと、高圧鉄塔が遠くにもオブジェのごとく林立していた。

「トトロ」に出てきたような草のトンネルへ意を決して入り、身をかがめながら進む。
クモの巣の猛攻撃は止むことがない。

さらに行った、南尾根で昼食にすることに。
が、あまりにも暑くてどうにも食欲がない。
同行者が持ってきてくれた梨に、この上ない生の喜びを感じる。
水分は摂りながら歩いているのに、うまく吸収されていないのだろうか。

気を取り直して、再出発。
14時30分、観音塚に到着。
あとは尾根道や階段を上り下りしながら葉山方向を目指す。

途中、クリーンセンター(ゴミ焼却場)を見下ろす分岐で少し迷う。
ここ、実は以前も迷った場所だ。
葉山へは右に行くのが正解。

仙元山への登り。夏草のバリアーは依然続く。
今までは春先や冬だったので、
ここまで密生しているとは想像していなかった。

とにもかくにも、仙元山へ到着。
桜のシーズンは、ピクニック客で賑わっているこの広場も無人だった。
トイレの入口も草に塞がれている。

葉山の海を見下ろし、しばし撮影などをしたのちに、休憩。
いやぁ、疲れた。
脱水状態に近いかもしれない。
距離は長いものの難易度は「登山」というレベルではないので、
ちょっと舐めていたのかもしれない。暑い時期の低山を。

また冬に来よう、と心に思いつつ葉山の町中への下り道をよろよろと進んだ。
締めに考えていた「旭屋牛肉店」で「葉山コロッケ」にありつくために。

(記事の詳細は、guddeiでどうぞ)

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September 05, 2010

短い夏休みを、夏の終わりに~バックパッキング編(その3)

昨夜は10時過ぎにトイレへ行くため外に出た。

その時すでに雨は止んで、雲の切れ目から星がのぞいていた。
だから、朝6時前に目が覚めたとき、当然燦々と日が差していると思った。

しかし、あたりはまだ薄暗い。
なぜ、と思ってテントのファスナーを開けると、
正面の山裾が黄金色になっていた。
あ、まだ太陽が山の上から出ていないのだ、と理解した。
しばらく見ていると、山裾から太陽がのぞきだした。
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太陽が出ると、とたんに気温が上がる。

遅い山の日の出だ。
肌寒さも遠のき、快晴の朝。

カフェオレとマフィンの朝食をとったあと、撤収にかかる。
気温も高くなり、テントもシュラフもしっかりと日に干すことができる。
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涸沢カールと快晴の空をバックに。

涸沢をあとにしたのは、8時ちょっと前。
ひたすら来た道を下る。岩だらけの道。

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ガレたシングルトラックをひたすら下る。

何度か止まって一息つく。
またもや、ザックが不快。

9時過ぎに本谷橋で大休止し、ウイダーインゼリーとアミノバイタルを投入。

そこからは木漏れ日の中を歩く。
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苔むした路傍の石。いい感じに光が漏れている。

道の脇の岩には、何かのフンも落ちている。
未消化の種らしきものが、見て取れる。サルだろうか。

横尾を経て、徳沢に着いたのは11時過ぎ。
暑くて、いろいろと水分をとる。

徳沢から上高地に近づくにつれ、軽装の人々が多くなってきた。
もう「下界」なのである。
山のかっこうの人とすれ違うときは挨拶をするが、
そうではない人にはつい何も言わなくなる。

明神小屋に着くと、サンダル履きの女性もいたりして、
すっかり観光地の様相だ。
でもみんな、家に帰ると「山へ行ってきたよ」という土産話をするのだろう。
穂高にも登っていない私が言えることではないが。

河童橋に着くと、いきなり携帯電話が鳴り出した。
ようこそ現実へ、と言わんばかりに。

こうして、私の遅くも短い夏休みは、終了した。

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September 04, 2010

短い夏休みを、夏の終わりに~バックパッキング編(その2)

翌朝は、6時30分起床。
ゆうべ、近くのテントから重低音のいびきが響いていたが、
気になって眠れなくなることもなく
(たぶん疲れと酔いでそれどころではなかった)、ぐっすり。

マルタイ棒ラーメンに餅とチーズ、バスターミナルで買ってきた
リンゴ入りマフィン、カフェオレで朝食。
(こう書くとすごい大量の朝飯に思える)
自分なりにテキパキと撤収して、8時30分過ぎに歩き始める。
今日は、横尾を経由していよいよ涸沢入りの予定だ。

「涸沢」は、自分の中でなんとなく「聖地」のような場所だった。
北アルプス登山の要衝で、高所恐怖症の私なんか行く資格はないとまで
思っていた。
でも今年、とある有名な登山家から「涸沢って行くだけでもいいんですよ。
穂高や槍に登らなくても、登山なんです」
なんてことを聞いて気が変わった。
行くだけでいいなら、私にも行けそうだ。
目の眩むような山登りでなければ。

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空に残る月。抜けるような、夏の終わりの空

道はなだらかに続く。林が途切れると、夏の日ざしが直撃する。

横尾には約1時間後に到着。
山小屋の前は、休憩する人で混雑していた。
野営場でのんびりテントを畳んでいる人もいる。
「槍ヶ岳」という標識が立っていて、そっちに向かって歩いていく
単独行の女性もいた。
新田次郎「槍ヶ岳開山」を読んで、その山も心の中に棲みついている。
私にはとうてい無理という気もするが。

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横尾のテント場

20分ほど休憩して、出発。

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この吊り橋を渡るだけで足が震えるのだから、
槍も劔も夢の中だけの存在かもしれない。

前後に人がほとんどいない道を、汗を垂らしながら行く。
「涸沢」と「軽井沢」を間違えて、雪の残る涸沢に来てしまったカップルの話を思い出しながら歩く。
あの小説も新田次郎だった。皇太子(つまり、現在の天皇)ご成婚で、
軽井沢でテニスするのがブームになった時代のことだ。

道はシングルトラックになり、急登も何か所か出現。
いよいよ山登りらしくなってきた。
60Lプラスαのザックが、肩に食い込む。

11時ちょっと前に本谷橋着。
「ここの水は飲めません」と書いた看板。
横尾から約1時間でちょうど喉が渇く頃だから、思わず飲んでしまう人もいるだろう。

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11時15分、再スタート。もう涸沢までは休まないつもりだ。
ところが、きつい登りの連続。こんなに体力がなかったのかと愕然とするくらいだ。

そのうち、「バックパックがきちんと合ってないからだ」と責任転嫁を始めた。
まあ、このザックはとあるメーカーのファミリーセールで買ったものだ。
60Lクラスのものを探していた私は、シンプルなデザインで
値段もお手頃なこれを見つけ、社員の方にも声をかけて背負わせてもらった。
その時は特に不具合もなかったので、購入した。
スペックをちゃんと訊くのを忘れていたので、ネットを見て調べてみた。
そしたら、「女性の体型に合わせたデザイン」とか何とか書いてある。
ううむ。メーカーの人なのに、私が背負っているのを見て、
しかも合わせてくれたのに、何も言わなかったのだ。
というか、この商品のことを知らなかったのだな。
おまけに、重量も3kg近い。
セールなので返品がきかない。仕方なく、使っている。
愛着はない。
結婚してから相性が悪いとわかったけれど、離婚する甲斐性もない男のようだ。

そんななので、ウェストベルトの位置が悪いとか、ショルダーベルトの取りつけ位置が
女性向けだとか、重たいだとか、体力がありさえすればどうってことのない問題を、
頭の中で反芻し始めた。

「涸沢って、見えてからが遠いんだよね」
以前来たことのある人は、そう言っていた。
本当に、その通りだった。
あれが涸沢カールかな、という場所が遠目に見えた。
しかし全然それが大きくなってこない。
歩けども、歩けども。
まるで、ラーメン二郎で「大ぶた野菜増し」に挑戦しているような感じだ。
つまり、全然終わりに近づかない。
ゴロゴロした岩の道を、一歩一歩登っていく。

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遠くに見えてきた涸沢の雪渓

休憩はしないつもりだったが、12時50分、ついに立ち止まって休む。
きつい。

13時頃、ついに涸沢着。
テント場はヒュッテの方にしようと(特に理由はないが)思っていたから、
そこへの石段をえっちらと登っていった。

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いやはや、ホッとしたと言うか何というか

テント場は、山雑誌などで見た写真よりも狭く感じた。
しかも、平らな場所があまりない。
選んだスペースは、私のテントのフライが全部伸ばせなかった。
ま、いいか。

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週末の涸沢フェスではここがテントで埋まったとか

とりあえず売店に行き、生ビールとカレー。
これも、あらかじめ決めてあったメニューだった。
少し雲が出て翳ってきた空に向かい、1人で乾杯。

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やっぱし、カレーとビールは王様の組み合わせ

ふと携帯を取りだしてみると、やはり電波が届いていない。
携帯が使えたのは、昨日の上高地までだった。

周りにいる人たちを観察する。
イマドキの山スタイルもいるが、中高年のグループが多い。
「槍や劔ばっかし行ってると、北穂はどうも慣れねえな」
などというリタイヤした年頃のおじさんの声も聞こえてきた。
やっぱそんな人ばっかなのかな。
昔から山をやってないことを、ちょっぴり悔しく思った。

そのあと、
雪渓を見たりしてぶらぶらと。

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大雪渓。氷河が削った地形というのがよくわかる

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涸沢槍。一瞬、槍ヶ岳ってこんなに近かったのか?と思った初心者

夕方になって、食事。
いつも使っているトランギアのアルコールストーブを出すが、
肝心のアルコールが底を尽きかけていた。
300mLのボトルに入れてきたのだが、やはり2泊が限度だったか。
念のためにスノーピークの「地」を入れてきて正解だった。
売店に行って、ガス缶を買う。

SPAMを焼き、アルファ米とレトルトの中華丼。
乗鞍で買ってきた焼酎を飲む。
ザックが重たいのは、こいつの瓶のせいもあったかもしれない。

18時過ぎに、雨音がし始めた。
そしてそのまま音量を増していった。
私の意識も、遠のいていった。

(その3に続く)

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September 03, 2010

短い夏休みを、夏の終わりに~バックパッキング編(その1)

さて、乗鞍ヒルクライムが終了し、次なる目標は上高地である。
「乗鞍編」に続き、「バックパッキング編」の始まり。

2年前、乗鞍に出たあとついでに夏休みを、と考えたとき、
一ノ瀬キャンプ場に泊まるために持ってきたキャンプ道具を活用したいと思った。
せっかくだから他のところでキャンプしてみたい。
で、地図を見ていると上高地までは比較的行きやすいことがわかった。
小梨平というキャンプ場がバスターミナル近くにあるので、そこにしようと思ったら当日、
「熊が出たのでキャンプ場閉鎖」なんていう情報が。
他を調べてみると、徳沢キャンプ場を見つけた。上高地から徒歩2時間程度だ。
で、えっちらおっちら歩いて行き、一ノ瀬以上に何もないキャンプを楽しむことができたのだ。

今年は、その徳沢に一泊してからさらに歩き、涸沢まで行ってみようという計画を立てた。
涸沢といえば北アルプス登山のベースキャンプとしてあまりにも有名。
穂高には登らないが、そこで一度はキャンプしてみたい。

というわけで、乗鞍をあとにして沢渡の駐車場へ車をデポし、上高地行きのバスに乗る。
回りは軽装の観光客ばかり。でかいバックパックを持った山歩きスタイルは私だけである。
しかし、街では浮いてしまう格好も、ここまでくると「おらぁ山へ登るんだぜ」というオーラを発することが誇りだったりする。

この日は、上高地まで民間のバスも入ることのできる日。だからおびただしい数の貸し切りバスが列をなす。
道幅が狭いのですれ違いは困難。おまけにタクシーも無数に下りてきているので、渋滞に拍車をかける。
通常の倍近くの時間をかけてバスターミナルに到着。
ここもものすごい混雑ぶりだ。河童橋は人の重さで落ちそう。
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気を取り直して徳沢への道を行く。
梓川を左に見て、テクテクと。
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気持ちがぼわっとするような木漏れ日。
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明神を経て、
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徳沢キャンプ場へ。

行く道すがら、徳沢方面から戻ってくる人がやたら多い。
しかもみんな、流行の山スタイル。女性は山スカートにタイツ、派手目のアウター。
男性もダブッとしたハーフパンツにタイツ、ブリムの大きいハットを被り、あごひげ(笑)
(ま、私も似たようなもんだが)

あ、そうか、と思い出す。
その週末から涸沢で「涸沢フェスティバル」なるイベントが行われていたのだ。
今日はその最終日で、戻ってくる人たちなのだ。
すれ違うたびに「こんにちは」を言うので、ずっと言いっぱなし。
山ガールを3年分くらい見て、徳沢に到着しテントを設営。
2年前よりに比べると混雑している。
ここも涸沢フェスの会場だったらしいので、その余韻か。
こんなでかテントも設営されていた。
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ここは井上靖「氷壁」の舞台となった場所でもある。
その本は今年になって読んだのだが。
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夕食は餅ピザ。焦がしてしまったが、まあまあいける。
しかし、食べていると口中でガリッという音。
小石でも入ったかと思ったが、奥歯にかぶせていたやつが餅ではがれたのだ。
再度固定はできないので、諦めた。

(その2に続く)

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September 02, 2010

短い夏休みを、夏の終わりに〜乗鞍編(その2)

早朝。
夜露でびしょ濡れのテントをそのまま詰め込み、撤収。
自転車ウェアに着替え、ローラー台で20分ほどアップする。
ヒルクライムはこれをやっておくとおかないとでは、脚の回り方が違うのをあとで実感した。
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スタートは、チャンピオンクラスとMTB女子のあとは、年齢別。
はじめはほぼ平坦に感じる緩い登り。アウターで回していける。
旅館街を過ぎてヘアピンの先から本格的な登りになるので、
インナーに落としたところでチェーンが落ちた。
手を挙げて、惰性で端に寄ろうとするが、スピードが落ちすぎていてその場で停止状態。
「あぶねぇぞ!」と後続の方々から声が上がる。
ごめんなさい。危うく落車を引き起こすところだった。
チェーンを戻して、再出発。
焦ってしまったせいか、速めのペースになる。
それでもぐいぐい回せていく。アップをちゃんとやったせいだろうか。
さっき抜かれた分くらいは抜き返したかもしれない。
途中、LEGONのrさんに追いつく。声をかけてパスさせてもらった。
ちょっとハイペースすぎるかもしれないが、何だか調子はいいからそのまま行く。

と思っていたのは中盤ぐらいまで。
後ろから1時間一桁台を目指すi氏がトレインを牽いてやってきた。
「がんばれ!」と叫びながら自分も同じようなペースで併走。
「無理しないで」とi氏の言葉に我に返る。
気づくと心拍がかなり上がっていた。やっぱり無理しすぎたかもしれない。
ヘアピンが続く終盤。かなり消耗してきた。
後続スタートの組にどんどん置いていかれる。
コーナー内側のラインを選べば抜き返せるのだろうが、
そんなことができるわけがない。
ヒルクライムであって、壁登りではないのだ。
ハンドルに伏せるようにして、外側のラインをなぞる。
気温は全般的に高め。スタート前、軽くしようと水のボトルを
半分にしてしまったせいか、ラスト近くになってボトルが空になる。
舌を出して犬のように喘ぎながら、最後(と思われる)のコーナーをクリア。
しかし、まだ先にコーナーがある。
がくっと気持ちが折れる音がする。
気を取り直すこともできず、次のコーナーを曲がるとゴールが見えた。
そういえばマーシャルの方が「あと50m!」と言っていた気がする。
最後はもがく余裕もなくフィニッシュ。
スタートラインからの手元計測では、1時間38分ちょっと。
(公式タイムはプラス1分くらい)
一週間前のヤビツで50分程度だったので、1時間40分切りが目標だったから、
思いの外、よい。
一昨年が50分を超えていたから、12分以上の短縮だ。
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預けていた下山荷物を受け取り、冬用ジャージを着込んで下山の列に。
しかし、これでは暑い。ウィンドブレーカーくらいでちょうどよかったと悔やむ。

それにしても、タイム短縮は思わぬ収穫だった。
伸びしろがあるということなのだろうか。
ならばもっと縮めるためにはどうしたらいいか、まじめに考察してみる。
●後半のヘアピンは、誰もがみんなキツイ。コーナー内側を選ぶ脚力がないなら、
コーナーを過ぎた時点でダンシングして踏ん張る。
●スタート前のアップはやはり効果的である。であるなら、もう少し念入りに。
●最後のコーナーを憶え、とにかくもがく。
●もっとまじめに練習する。
こんなところだろうか。
ふだんの走り込みに勝てるものはない、という当たり前の結論なのだが。

昼は、カフェ的な店へ入りミートソースのスパゲッティ。
業務用ソースの味がした。
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さて、これから第2の目的である、バックパッキング編へ突入するわけだ。
上高地へ向かうため、まずは車で沢渡の駐車場を目指す。

(バックパッキング編 その1に続く)

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短い夏休みを、夏の終わりに〜乗鞍編(その1)

今年の夏はずっと猛暑だった。いや、過去形ではなく今でも猛暑は続いている。
だから8月の終わりと言っても夏の終わりではないが、9月も間近になると

何となく一区切りを付けたくなる。
というわけで、仕事をちょっとだけ休んで長野の方へ出かけてきた。

今回の目的は、2つある。
ひとつは、「全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍」いわゆる「乗鞍ヒルクライム」への出場だ。
(もうひとつの目的は、またあとで)
一昨年、初めて出た。それに続いて2度目の出場。
この大会は、自転車を始めた頃に雑誌で読み、いつか出たいと憧れていた大会だった。
応募者がとてつもない数になり、いつしか出場権は抽選となっていた。
運がよかったのか、今年は当選はがきが来た。
この大会、受付は前日だ。松本にでも住んでいない限り、現地泊となる。
あっという間に地元の宿屋は予約であふれる。
空いている宿は、スタート地点からどんどん遠くなる。
スタート前のアップにはいいかもしれないが。
そこで、一昨年の出場時に目を付けたのが、「一ノ瀬園地のキャンプ場」。
何人かの利用経験者に聞くと、「とてもいい」と言う。何がいいって、「何もない」所だとも言う。
一昨年もそこに泊まったのだが、水とトイレと簡単な売店の他には本当に何もなかった。
でも、夜には星が降る。
ね、いいでしょ。
(と言っても、一昨年は雨が降っていて空を見上げることもなかったが)

8月28日の土曜日、車で出発。目的地までは300km以上の道のりだ。
ひとりでのロングドライブは、どことなく脱出感があって心躍る。
受付の乗鞍観光センターへは13時過ぎに到着。
受付を済ませ、自転車仲間を見つけてしばし話し込んだ。1時間の一桁台を目指す彼は、気合い十分だった。

キャンプ場へは、駐車場からおよそ20分ほど歩く。
ソロキャンプ道具を詰め込んだバックパックを背負い、木道を行く。
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テントは、MSRの「ハバハバHP」。2度目の設営だ。
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アルファ米の夕食後、再び木道を歩き、車を出して「湯けむり館」へ。
仲間と待ち合わせて温泉に入る。
入浴に来ているのはほとんどが明日の出場者。だから、ほとんどのスネには毛がない。
これも異様な光景なのかもしれないと、ちらりと思う。
しかし、くっきりとした手足の日焼けとともに、自転車乗りの証なのである。
そんな男たちと一緒に、硫黄の湯けむりの中で時間を過ごした。
明日は早起き。寝不足気味だから、すぐに眠れるだろうと空を見上げて思った。

(その2に続く)

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August 08, 2010

富士山2010〜今年は富士宮口から

何となく、2年に1回富士登山をしようと決めた。
一昨年、その2年前と、大人になってから2度登っているし、毎年登るには気合い入れるのがかったるいし。
まあどうでもいいけど、今年は登ろうと思い友人たちに声がけしてみたら、4人集まってくれた。
総勢5人のパーティ結成である。

日程は、8月第1週と決めていた。
そして山小屋1泊、登山口は富士宮口。
至近の2回は須走口から徹夜登山だったので、ちょっと楽をしたかったのだ。
富士宮口からは、小学校6年の時の初登頂で行っているはず。
(その時はわけわからず、しかも徹夜で登らされた)

てなわけで、8月6日(金)、三島駅に集合。
気づいたのだが、5人中4人が「deuter」のバックパックだった。
我々パーティは自転車にも乗るヒトビトも多いから当然かもしれないが、
他を見回してもこのブランドの人気っぷりは注目。
用途別のラインナップが豊富に揃っているってことと、
ドイツブランドからくる知的なイメージの相乗効果なんだろうな。
ちなみに、deuterじゃないのは私(笑)
ニュージーランドの「macpack」である。これも最近わりと見かけるようになった。
ま、私もdeuterのTrans Alpineという自転車用モデルを長年愛用していたのであるが。
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三島から富士急バスで富士宮口に向かう。
さすがシーズンまっただ中、結構混んでいる。

昼過ぎに五合目着。しばし高地順応を兼ね、昼飯を作って食べたりする。
13時半過ぎに登山開始。
見上げると、山頂らしきピークが雲の合間から顔を出していた。
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山頂なのかな、本当に

ザクザクと、火山灰を踏みしめながら登る。
富士山は、登りと下りのどちらかしかない。したがって、山頂まではひたすら登る。
危険な箇所はないし(夏のみね)、近所の自然公園に毛が生えたような登山道だから(夏のみね)
ペースを早めることもできるが、これが落とし穴。
五合目は高山病の入り口でもある。
なんだ行けるじゃん、と早歩きは禁物ってことだ。
ふだん山歩きをしていないと、心拍数がすぐMAXに上がる。
その時、酸素を充分にとることができないと高山病の危険性も高まる。
早めの休憩が効果的。

ということで、休み休み登る。
呼吸法も大切で、深く息を吐き出し、その反動で深く吸う。
吐いて、吸う。音が出るくらいに。これが効果的、ホントです。

さてさて、今までの3回は徹夜登山だったから夜景は楽しめたものの、昼間の風景を登りでは見ることはかなわなかった。
でも晴れ渡った登山道からは、下界も望むことができる。
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宝永山もくっきり。このあたり、少々肌寒くなってきたので防寒にレインジャケットを着ている

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標高3000m。空気はかなり薄いのを実感     雲海〜!

さしたる難所もなく、八合目に到着し、池田館にチェックイン。
押し入れの上段のようなところに、男女5人で雑魚寝。
まあ、こんなもんだわな、トップシーズンは。
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山小屋と言えばカレー(ホントか?) 山小屋における食事時間のコントロールっぷりはさすがである

消灯は8時なんだけど、それからもぶつぶつしゃべったりしているグループもいた。
(たいてい中高年)
そして、あちこちからイビキ。眠れて羨ましい。
耳栓を持ってこなかったせいもあり、ちょっとの間ウトウトしただけで起床時間の2時。
山小屋でもらった朝食(菓子パン2個、牛乳、SOYJOY)を適当に食べて、登山再開。

下の方に、御殿場、沼津、富士、富士宮あたりの街の灯が広がる。
見上げると、流れ星。ヘッドランプの列が連なり、富士山夜間登山の醍醐味がふつふつと。
金曜深夜、富士宮口なれどやはり渋滞は起きる。
ゆるゆるとしか歩けず、それが高山病を予防してくれるんだけどね、夏の富士山では。

予定していた4時過ぎに山頂へ。
そこからすぐ近くにある剣が峰まで登っていく。ご来光渋滞をかき分け、ポジションを確保。
ここで標高は3770mくらいかな。
東の空のきざはしがオレンジ色になり、縁取りの輝きが増していく。
雲海の中から、ポンッと球体が出現。
ご来光である。
これは何度見ても感激する。
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ところで雲海ってご来光の時は必ずあるんだけど、下界が快晴だったりした時もそうなんだろうか。
もし無かったら、太陽が登るのはどう見えるんだろうか

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これは大感激の影富士。雲海にさあ、富士山の影が映るんだよ。このスケール感は、やっぱ日本一だ

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駿河湾、相模湾、愛鷹山に丹沢山系、清水方面、御前崎。さらに大島まで見通せる快晴の山頂。
これを見られただけでも、来てよかった。
ここまで見渡せたのは、初めてだぜベイベ

で、ご来光の後は真の朝ご飯。
すなわち、日本一高いインスタントラーメンを食すわけである。
シングルバーナーを持ってきた3人が銘々のコッフェルで湯を沸かし、作成。
富士山頂の沸点は80℃くらいと聞いたので、少々長く茹でる。
(それでも、ちょいとアルデンテ)
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やっぱしJETBOIL(左)の熱効率の高さはすごい。あっという間にお湯が沸く

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浅間神社の奥宮で、富士山手ぬぐいと共に記念写真。
この手ぬぐいは、ぜひ山頂まで持ってきたかったのだよ

そして、7時過ぎに(たぶん)御殿場口から下山開始。

途中の七合目あたりの山小屋で休んでいると、ランナーが続々下りてきていた。
この時間、ここにいるということは徹夜で駆け登って下山しているわけだ。
うーん、トレランはちょびっとかじるけど、ここまでは無理だな。
高山病にかからず登れる自信がない。

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宝永山を巡るトレッキングツアーなんかもあるみたい。秋になったら来たい

で、御殿場口は言わずと知れた大砂走り。
小6の時は、ここを駆け下りて全身からあふれるような気持ちよさを味わった。
須走口下山道の砂走りとは、スケールも質も違う。
すべてが細かい火山灰で大きな石もないから、うっかり転んでも怪我はない。

だけどさぁ、いつも思うんだけど、これだけ「富士山を舐めてはいけない」という情報が
これだけ広まっているのに、何で軽装で来る人が後を絶たないんだろう。
普通のスニーカーにジーンズ、リュックの大きさからすると防寒具もレインウェアも
ろくなものは持っていない、水筒すら見あたらないという4人家族が、下っていた。
スニーカーの中に火山灰が入り、痛くてたまらないだろう。
富士山、ひいては山が嫌いになっちゃったら悲しい、と業界の端くれにいるおっさんは思う。

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飛ぶように下っていき、来し方を見据える。よく下りてきたよなぁ

五合目に下りると、大石茶屋が待っている。
ここんちの看板は、誤字すら微笑ましい。おもわず写真を撮りたくなる。

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いい味を出しているホスピタリティが、和む要素なのか。
ここでかき氷食べたりしつつ、バスの時間までを過ごす。

バス停に着くと、三島駅から一緒のバスに乗った女性二人組と再会。
愛知県から来ていて、それぞれ富士山は3回目、2回目というリピーター。
御殿場駅まで一緒のバスで行ったのだが、御殿場線の時間が迫っていてろくにご挨拶できず。
ちょっと残念だったのだ、個人的に(笑)

富士山の余韻を残しつつ、御殿場線で沼津へ。
あらかじめ決めてあった打ち上げの店・TAP ROOMが目的。
ビール好きには先刻ご承知の、ベアードビールの本拠地。
沼津に来た際に、時間がある限りはここに寄ることにしている。
東京では、中目黒と原宿に支店があり、双方とも訪問済み。
横浜に支店作ってくれないかなぁ。

深い味わいのビールを堪能していると、仕事関係の方がご夫婦で入ってきた。
以前私がお教えして、以来リピーターとなったというから嬉しいです。
東京からお墓参りに来たとのこと。
実はその方とは沼津の同じ小学校で重なっていた時期があった。
そんな偶然も楽しい。

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最後は、狩野川河口近くから望む夏の富士山。
この光景を生まれてから18年間見てきたっていうのはある意味贅沢な生い立ちかもしれない。

かくして、4度目の富士登山は終了。
5度目は再来年かな。

同行の皆さん、お疲れ様でした!

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July 09, 2010

日光へ取材に行ってきた

制作に関わっている山の情報紙の取材で、日光へ。
梅雨のまっただ中で、雨覚悟の2日間。
案の定、出発時には普通に雨降り。
渋谷で待ち合わせて東北自動車道に乗って、一路日光へ。

日光は、思い返せば20年以上ぶりだ。中禅寺湖のホテルに泊まった記憶がある。
その前には単車でツーリングに行った。金精道路から沼田へ抜けたっけかな。
世界遺産だし、観光地としてあまりにも定番化していて、ずっと行ってなくても
「そんなもんか」という感覚しか抱かない。自分としては吸引力を感じないからだ。
思えば、かわいそうな土地かもしれない。

そこで山登りをしてくるわけだ。
日光エリアには、百名山が2つもある。
男体山と白根山。そのうち、白根山に登ることになった。
関東以北の最高峰だという。

平日ということもあって車は順調に日光に着き、
いろは坂を経て中禅寺湖へ。道路右側に、もっこりとした男体山が見えている。
奥日光方面へ向かい、湯ノ湖湖畔の湯元温泉へ。
湯元のビジターセンターにご挨拶し、湯元キャンプ場へテント設営。
雨は、やんでいた。

芝生のフリーサイトで、車の横付けはできない。
テントは初めて立てるMSRの「ハバハバHP」。
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誰でも直感的に設営ができ、2人用にしては室内が広々。
今回は、同行のR氏も同じテントだった。

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そのR氏が持ってきたペグ箱。懐かしの「FCAMP」ステッカー。通称「きゃんすて」。
Nifty Serve時代は、キャンプ業界の圧力団体だったのだ(半分嘘)

午後から軽くトレッキングに出かける。刈込湖・切込湖という「神秘の」湖。
流入河川はあるのに、流出していないのだそうだ。

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刈込湖。山の中に忽然と現れ、なんか吸い込まれてしまう感じ。
切込湖は湖畔に降りられない。

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昔は湿原だったという涸沼。
思わずテントを設営したくなるようななだらか草原っぷり。

そのあと、光徳牧場へ行き、バスで湯元まで戻る。
ここで雨が降ってきた。

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そうだ、日光は栃木県なんだよ。

宴会の朝が明け、まぶしくて目が覚める。
天気予報は今日は晴れ。暑くなるという。
雨で濡れたテントを乾かしながら撤収。
すでに汗がしたたる。

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朝日の中のハバハバ。フォルム、かっこいい。
このモデルにMOSSの血統が入っているかどうか知らないけれど、
持ってて満足感は高いと思うよ。

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炊事場の壁にとまっていたオオミズアオ。
羽根が青白く、夜飛んでいるのを見るとキレイだろうなぁ。
ヨーロッパでは「月の女神=アルテミス」と呼ばれている。私の好きなガの一つ。

さてと、今日は白根登山。
照りつける日差しの中を、キャンプ場からのルートをたどって登る。
普段あまり歩かれていないルートなので、ところどころちょっと荒れたりしている。
が、何と言ってもこの急勾配には参る。もうヒーヒー。

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登り途中の残雪。いつ頃まで残ってるのかな。
映っているのはカメラマンO氏。

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前白根山。途中、中国人ぽい単独登山者——というかそのへんにいるような
カジュアルな格好をした旅行者——がいた。
やたら早足で、そのうち見えなくなってしまった。大丈夫かな。

前白根から白根山へ向かい、五色沼を眼下に見て下山。
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白根山頂。2578m。ガスっていて眺望がほぼゼロだったのは残念。

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五色沼。湖畔に降りるより、こうやって上から見た方がキレイ。

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「山ドル」とツーショット。

下山道も、じつにきつい。
だれだよ、このコース選定したのはよぉ。

ええ、私です。

つま先が痛くなってしまい、最後尾からそろそろとおばあさんのように降りる。

最後に湯元の立ち寄り温泉に入り、硫黄の香りをたっぷり着ける。

いやぁ、久しぶりの山登りはやっぱりきつかった。
これで8月の富士登山に向けて少しは下地ができたか?

だけど、いいよな日光。
俗っぽい観光地のイメージはあったけど、山登りエリアとして見ると、
男体山もあるしその向こうの女峰山もいい感じだ。

湯ノ湖も湯元温泉も、ほどほどの奥地=ディープ感があっていい。
そう、世界遺産だけじゃなく、たっぷりの自然に目を向ければよかったんだな。

今度は男体山にでも行ってみようかな、と。

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