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August 16, 2005

阿波踊り見聞記〜その4

 阿波踊りの期間中、有料の演舞場のほか、無料演舞場や街角踊り広場も設置されている。通りの1ブロック分くらいをそれに充てているようだ。有料演舞場には躍り込めない新興の連や学生の連のためのステージとなっている。移動中、そこでの踊りも見ることができた。伝統的な衣装のほか、なんとなく「よさこいソーラン」的なコスチュームの連もいたりする。
(このよさこいソーランというのも全国に広まって、町おこし的なイベントに使われたりしている。あれを見ていると『一世風靡セピア』を思い起こしてしまうのは、歳のせいか)
 そうやっていくつかの演舞場に躍り込んでいき、最後は市役所前の演舞場でフィナーレとなった。中腰での移動の疲れたこと。鉢巻は絞れるくらいにぐっしょり濡れ、法被も重たい。私なんぞただ横について歩いただけだが、それでも演舞場の最後にたどりつくと、「なんかやったよなぁ」という達成感のようなものが沸き起こるから不思議だ。
 解散式をやったあと、その公園で蜂須賀連による演舞が披露された。コンテストで行う演出された踊りである。
 はじめ、男女は同じステージにいる。そのうち女踊りと男踊りは交互に入れ違いつつ進行していく。男衆が入ってくると、女衆は退場する、という具合に。そこで思った。これは、男女の出会いを躍りで表現しているのではないか、と。男が入ると女が出、男が退場して女が入ってくる。女は恥じらいを見せつつ踊り、男はひたすらひょうげつつも力強さをアピールする。そして、最後には同じ場に男女が入ってきて、高ぶりを見せる躍りでステージをまわり、フィニッシュ。
 言い過ぎかもしれないが、これは踊りのカタチを借りたエロスである。日本人が DNAの中に抱えてきた「祭り」「豊作」、そして「出会い」「子孫繁栄」なる農耕民族的な遺伝子が、阿波踊りを存続せしめてきたのだ。
 足と手を同じ方向に押し出す「ナンバ」の動きが、この踊りの基本である。だとすれば、古来の日本的なものを色濃く伝えいく手段として、阿波踊りの役割は大きい。見る阿呆を引きこむ、踊る阿呆の影響力。来年は踊る側にまわりたいとまで思ってしまったのである。

 写真は左から、よさこいっぽい衣装の街角演舞、阿波踊りフィギュアを付けていた鳴り物担当女性、徳島市役所前演舞場にあったキリンビールの広告(コピーがなかなかしゃれている)、蜂須賀連の女踊り(この揃い方がいいよね)。

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Comments

お疲れさまでした。
お仕事とはいえ、なかなか楽しかったようで何よりです。
こういう伝統を感じるものっていいですよね。

それと、キリンのコピー、確かに洒落てますね。
思わず一杯飲みたくなります。

Posted by: knys | August 23, 2005 at 10:38 PM

コメントありがとうございます。
楽しい……といえばそうかも(^^;
阿波の人たちのDNAには阿波踊りのリズムがかかると、自然にカラダが動き出すという行動が刷り込まれているのかも、と徳島出身者から聞きました。
いっぺん、本場の阿波踊りを体験してみて下さい。ホント、人生変わりますよ。

Posted by: TOBY | August 27, 2005 at 05:00 PM

有料演舞場は徳島市内に計4箇所あります。
どの有料演舞場にも、徳島駅から徒歩で行くことができる近隣

Posted by: 有料演舞場 | June 21, 2007 at 10:53 AM

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